大腸カメラ検査は予約制です。
(事前に受診して頂き検査の説明をして検査日を予約します)
以下の項目に該当する方は大腸カメラ検査の受診を推奨します
- 便潜血検査で陽性と指摘された
- 便に血が混じった
- 赤黒い便が出た
- 便の形が細くなった
- 残便感を感じるようになった
- 慢性的にお腹が痛い
- 慢性的に便秘や下痢を繰り返す
- 粘液が付着した便が出た
- お腹が張るようになった
- 親族に大腸がんを発症された方がいる
苦痛の無い内視鏡検査
当クリニックでは、内視鏡検査(大腸カメラ検査)の痛みや負担を少なくするために鎮静処置を施しております。
静脈内に鎮静剤を投与し心地よく眠った状態で大腸カメラ検査を受けることができます。
覚醒の早い鎮静剤を使用しているため大腸カメラ検査後に影響はほとんど残りません。30~40分休憩して頂きましたら帰宅できますので、忙しいサラリーマンの方にも当院で大腸カメラ検査を受けて頂いております。またアロマを焚いたり、音楽を流すなどリラックスできる環境作りにも配慮しています。
大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)とは?
肛門からファイバースコープを挿入し大腸全体に異常があるか否か調べる検査で、がんによる死亡原因上位を占める大腸がんの早期発見が可能であります。肛門から挿入した内視鏡で大腸粘膜を隅々まで直接チェックする事が出来るので、病変が見つかりましたら同時に精密検査として生検(病変の一部を切り取り、細胞の検査を行う)し、確定診断を行います。
どんな時に検査が必要ですか
- 血便のある方
- 便秘がちな方
- 下痢を繰り返す方
- 排便回数の変化した方
- 便が細くなった方
- 腹痛、膨満感のある方
- 便潜血陽性の方
- ご家族に大腸ポリープや大腸がんのいる方
どんな病気がわかりますか
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
- 大腸ポリープ
- 大腸がん
- 出血性大腸炎
- 虚血性腸炎
- 大腸憩室 など
内視鏡検査(大腸カメラ検査)を行う事で腸管内を直接観察する事が出来る為、大腸ポリープ、腸管の炎症、腸管の潰瘍を引き起こす病気の確定診断が可能となります。当院では大腸ポリープ切除も検査中に同時に行います。また、大腸カメラ検査中に大腸がんが疑われる組織の採取を行い、早期・進行大腸がんの確定診断が可能であり、大腸がんの早期予防に繋がります。
ポリープ切除時の動画については以下のバナーをクリックして下さい。
当院の大腸カメラ検査の流れ
<初診時>
- 問診・診察
- 血圧・酸素飽和度測定
- 採血
- 検査日時予約・検査説明
- 服薬している薬があればお知らせ下さい。
<検査前日>
- 3食検査食を食べていただきます。
<検査当日>
- 来院3~4時間前に下剤服用開始。
1800mlの下剤を15分毎に200~250ml飲んで下さい。約2時間で飲み終わります。
一気に飲まないで下さい。服用開始後数十分~小1時間すると排便があります。(数回)
<検査室入室>
- 着替えて入室。
- 血圧測定
- 点滴をして鎮静剤を注射(静脈麻酔)。
- 肛門からファイバースコープを挿入し大腸全体を観察します。
- 検査時間は10~15分程度です。
- ポリープ切除する場合は更に5~10分程掛かります。
大腸カメラ検査の料金(目安)
例:健康保険3割の方の場合
大腸カメラのみ 7,000円
ポリープ切除 20,000円~27,000円(切除する部位により変わります)
但し初診料、下剤は別途かかります。
ポリープ切除した場合、生命保険にご加入の方は補償の対象になります。
NBIを用いた内視鏡検査
当クリニックでは、早期発見の為にNBIを用いた内視鏡検査も行っております。
NBIは特殊な青い光で初期がんの特徴的な変化をわかりやすく照らし出すため、通常の光での観察より早期発見につながりやすいと言われております。
【通常光画像】 |
【NBI画像】 |
がんって怖い?
ヒトががんを恐れる理由
ヒトの一生には必ず最期が訪れます。 誰もが安らかな最期を迎えたいと願っているのではないでしょうか。
例えば、いつものように床に入り、朝を迎えたときには息を引きとっていたというような最期を迎えたいと思うのは私だけでしょうか。
がんの場合はどうでしょう。
ヒトががんを恐れる理由は、辛い、苦しい、怖い、「不治の病」と考えているからに他なりません。間違いではありませんが、それは進行したがんの場合で、「早期のがんはその限りではありません」。
したがって、まず相手(がん)を知る必要があります。
がんは右図のように年月をかけて発見可能になります。
早期のがんでは殆ど症状が出ませんから、症状が出てから検査を受けるのではなく、「40歳を過ぎたら」年に一回は「検診」を受けるように努めましょう。
下の写真は、ご本人が痔だと思われ受診されましたが、検査(大腸内視鏡)をしたところ早期がんが見つかり、内視鏡的粘膜切除術(EMR)により入院せず、がんの治療が完了した例です。
早期がんであれば、「簡単に治療可能」ながんもあります。
この様に、粘膜下に局注し病変が持ち上がれば、内視鏡的粘膜切除術(EMR)の適応となります。
偶発症として、出血(0.86%)、穿孔(0.15%)があります。
費用は健康保険3割負担の方で2cm未満の場合およそ21,000円。
2cm以上の場合はおよそ27,000円です。
少しでも気になることがあれば、専門医を受診するよう心がけてください。