痔について

とは一般的には痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻(あな痔)を指します。

現代人の食生活は高脂肪・低繊維食で、コロナ渦以降在宅での勤務も可能になり、長時間の座位、運動不足、不規則な食事・睡眠などによる排便の乱れ、また便意があっても状況により排便を我慢してしまう、旅行などの環境変化、妊娠・出産も肛門疾患(いぼ痔、切れ痔)の原因になります。

出血するから切れ痔とは限りません。
他の原因:内痔核、大腸がん、潰瘍性大腸炎、大腸憩室症、大腸ポリープ、虚血性大腸炎など

イボがあるからイボ痔とは限りません。
他の原因:皮垂、肛門ポリープ、肛門周囲膿瘍・痔瘻、尖圭コンジローマ、梅毒など

お尻に異常を感じたら自己判断せずに肛門科を受診してください。

診察の手順

ベッドに横たわり(図参照)肛門の周りを見ます(視診)。
次の指診では手袋をした人差し指を肛門に挿入し、痛むところや、できものが触れるか、抜いた指に血が付いているかなどを調べ、最後に肛門鏡を肛門内に挿入し、内部を観察します。

痔の種類

1.痔核(いぼ痔)内痔核・外痔核

症状

出血、脱出、腫れ、痛みなどが主な症状です。

治療
  • 内服、座薬、軟膏による保存的療法
  • 手術(脱出した内痔核を排便後に中へ押し戻さなければならなくなった、出たままで戻らなくなった場合。)
  • 硬化療法

2.裂肛(切れ痔)

症状

出血、痛み

治療
  • 座薬による保存療法
  • 便秘や下痢の改善

3.痔瘻(あな痔)・肛門周囲膿瘍

肛門周囲膿瘍は肛門の周りに膿が溜まった状態で痔瘻の前段階

症状

肛門周囲の痛みを伴う腫れで、皮膚の発赤や発熱することもあります

治療
  • 肛門周囲膿瘍は通院で切開排膿
  • 痔瘻を根本的に治療するには入院して手術が必要です

お尻で悩まないために

便意があってトイレに行くと、軽いいきみで残便感なくすっきりと出るのが理想的です。
そのためには 食生活、飲酒、喫煙を見直し、体を動かし長時間の座位は避けるよう心がけましょう。

トイレは暖かい環境にしてスマホをしたり、新聞を読んだりなど長居は禁物。
小さいお子さんのいる女性がトイレで一人になれると言って長居するとよく耳にしますが避けましょう。

洗浄機で清潔にしたらペーパーでこすって拭かずに水気をとる。 

冷えは禁物、フットカバーのような短いソックスではなく長いソックスにする。
夏でも短パンは避けましょう。