胃カメラ検査は予約制です。
(事前に受診して頂き検査の説明をして検査日を予約します)
血を吐いたり、胃アニサキスが疑われるなど緊急性があると判断した場合は随時対応致します。
以下の項目に該当する方は胃カメラ検査の受診を推奨します
- 胸焼け(胸やけ)、胃もたれがする
- のどに詰まる感じがある
- ゲップがよく出るようになった
- 食欲が出ない
- 吐き気がする
- 上腹部(みぞおち付近)に痛みを感じる
- ピロリ菌に感染していると指摘された事がある
- 黒い便(タール便)が出る
- 貧血があると指摘された
- 胃潰瘍や十二指腸潰瘍にかかった事がある
苦痛の無い内視鏡検査
当クリニックでは、内視鏡検査(胃カメラ検査)の痛みや負担を少なくするために鎮静処置を施しております。
静脈内に鎮静剤を投与し心地よく眠った状態で胃カメラ検査を受けることができます。
覚醒の早い鎮静剤を使用しているため胃カメラ検査後に影響はほとんど残りません。30~40分休憩して頂きましたら帰宅できますので、忙しいサラリーマンの方にも当院で胃カメラ検査を受けて頂いております。またアロマを焚いたり、音楽を流すなどリラックスできる環境作りにも配慮しています。
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)とは?
口や鼻からファイバースコープを挿入し食道、胃、十二指腸に異常があるか否か調べる検査です。咽頭、食道、胃、十二指腸までの消化管内を直接観察する事が可能で、胃カメラ検査中に病変が見つかりましたら、同時に精密検査として生検(病変の一部を切り取り、細胞の検査を行う)し、確定診断を行います。胃カメラ検査は早期で胃がんを発見する事ができる唯一の検査法となります。
どのような時に検査が必要ですか?
- 胸やけ、酸っぱい水が上がってくる方
- 食べ物がつかえる感じがする方
- ピロリ菌のいる方
- みぞおちに痛みのある方
- もたれ、吐き気、膨満感のある方
- 食欲不振、体重減少のある方
- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍の既往がある方
- 便が黒い(黒い便は胃や十二指腸からの出血を疑う症状です)
どのような病気がわかりますか?
- 逆流性食道炎、食道裂孔ヘルニア、食道ポリープ、食道静脈瘤、食道がん
- 胃アニサキス、胃炎、胃潰瘍、胃ポリープ、胃がん
- 十二指腸潰瘍、十二指腸ポリープ、十二指腸がん など
胃痛や胃の不快感といった症状は、胃カメラ検査で胃粘膜の状態を確認したり、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染有無を調べる必要があります。最近は治療効果の高い市販薬も多く発売されるようになり、胃の不調を覚えていても医療機関への受診が遅れてしまい、病気が進行してしまう事も増えております。胸焼け、胃もたれ、吐き気、胃痛など胃の不調を感じた際はお早めに医療機関までご相談下さい。
当院の胃カメラ検査の流れ
<初診時>
- 問診・診察
- 血圧・酸素飽和度測定
- 採血
- 検査日時予約・検査説明
- 服薬している薬があればお知らせ下さい。
<検査前日>
- 夕食は22時迄に済ませて下さい。
- 夕食後、就寝迄3時間は空けて下さい。
- お水、お茶は24時迄構いません。
<検査当日>
- 朝食は食べないで下さい。
- お水は9時迄飲んで構いません。
- 女性の方へ:口紅は使用しないで下さい。
<検査室入室>
- 入れ歯、メガネ、ネクタイ、ベルトなどは外して下さい。
- 血圧測定
- 胃の中を見やすくする水薬(10ml)を飲みます。
- ノドに麻酔のスプレーをします。(口の中がシビレてきます。)
- 点滴をして鎮静剤を注射(静脈麻酔)します。
- 口からファイバースコープを挿入し食道、胃、十二指腸を眠っている間に観察します。
- 検査時間は7~8分程です。
胃カメラ検査の料金(目安)
例:健康保険3割の方の場合
胃カメラのみ 約5,000~6,000円
病理組織検査 約4,000円
約5,000~10,000円
但し初診料、ポリープ切除時、アニサキス摘出時等は別途追加されます。
NBIを用いた内視鏡検査
当クリニックでは、早期発見の為にNBIを用いた内視鏡検査も行っております。
NBIは特殊な青い光で初期がんの特徴的な変化をわかりやすく照らし出すため、通常の光での観察より早期発見につながりやすいと言われております。
【通常光画像】 |
【NBI画像】 |
がんって怖い?
ヒトががんを恐れる理由
ヒトの一生には必ず最期が訪れます。 誰もが安らかな最期を迎えたいと願っているのではないでしょうか。
例えば、いつものように床に入り、朝を迎えたときには息を引きとっていたというような最期を迎えたいと思うのは私だけでしょうか。
がんの場合はどうでしょう。
ヒトががんを恐れる理由は、辛い、苦しい、怖い、「不治の病」と考えているからに他なりません。間違いではありませんが、それは進行したがんの場合で、「早期のがんはその限りではありません」。
したがって、まず相手(がん)を知る必要があります。
がんは右図のように年月をかけて発見可能になります。
早期のがんでは殆ど症状が出ませんから、症状が出てから検査を受けるのではなく、「40歳を過ぎたら」年に一回は「検診」を受けるように努めましょう。
下の写真は、ご本人が痔だと思われ受診されましたが、検査(大腸内視鏡)をしたところ早期がんが見つかり、内視鏡的粘膜切除術(EMR)により入院せず、がんの治療が完了した例です。
早期がんであれば、「簡単に治療可能」ながんもあります。
この様に、粘膜下に局注し病変が持ち上がれば、内視鏡的粘膜切除術(EMR)の適応となります。
偶発症として、出血(0.86%)、穿孔(0.15%)があります。
費用は健康保険3割負担の方で2cm未満の場合およそ21,000円。
2cm以上の場合はおよそ27,000円です。
少しでも気になることがあれば、専門医を受診するよう心がけてください。
【切除前】 |
【切除後】 |
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内視鏡治療のシェーマ:EMR 出典元:消化器内視鏡ハンドブック |